そのようなとき、お勧めしたいのは、病院あるいは地域に根差した家族会とつながりをつけることです。同様の苦しみを味わい、さまざまな問題に直面して一歩一歩進んでいる家族の方々に、ご自身の悩みや苦しみを聞いてもらえることができます。そうすると、苦しみはやわらぎ、見えなかったものが見えてくることになるでしょう。
何よりも、落ち着いて病気のことや治療のことを考えるきっかけができ、気楽に相談できる相手が、尋ねられる場所があるのだという安心感を得ることができます。これは、他の何にも代えがたい、あたたかいサポートだと言えるでしょう。
精神の病気の症状、その原因、そして対処法は様々です。薬剤も、心理的なアプローチも、リハビリ方法も幅広いので、経緯や状況に応じてしっかりと治療・対処方針を立て、医師、医療スタッフの支援をいただき、中長期的に取り組むことが求められます。しかし、精神の病気については、その他の内科や外科の病気と同じように患者、家族が納得できないことも多いため、しっかりと治療やリハビリに臨めないこともあります。最初の関門は、精神の病気について冷静に受け入れられるようになることです。
私たちは、月に1~2回集まりを行っています。個別相談、学習会、講演会、交流会などをとおして、お困りの家族の方を支援したいと考えています。
非会員の方でもメールや電話でのご相談をさせていただくこともできます。
もちろん、相談される内容は守秘いたしますし、匿名でのご相談も可能です。
まずは、メール、あるいはLINE公式アカウントへご連絡ください。
皆さんへ
WHO(世界保健機関)の資料によると2015年現在で、うつ病3億人、認知症5千万人、統合失調症2千3百万人、双極性障害6千万人と、心の病で苦しんでいる人がこんなにいるんですよ。特にうつ病は人口の4%もの人が罹患しています。日本はというと厚生労働省の2017年統計では419万人と30人に一人が精神疾患患者ということになります。この数字をみてもわかるとおり、精神疾患は世界のどこに住んでいても誰でもかかる病気であり特別なものではないということがお分かりいただけると思います。
このホームページをご覧になっている皆様は、どんなことで悩んでいますか。娘が学校に行かなくなってしましまった。息子が会社を辞めて家に引きこもってしまった。病気であることを認めない、医療機関で受診をしない、治療薬を服薬しない。また、親への暴力・暴言で心身共に疲れ果てた。親が死んだ後のことなど、悩みは沢山あると思います。
家族会はそんなことを経験してきた人たちの集まりです。自分の悩みや辛いことを気兼ねすることなく話せること、病気のことや精神科病院・クリニックの情報の共有をするなど会員同士が気楽に交流できる場です。
一人で悩まず、苦しまず一緒に考えませんか。シュロの会家族会への入会をお待ちしています。